ある男
「愛したはずの夫はまったくの別人」
というミステリーに惹かれて、
初めて
平野啓一郎さんの本を読了しました。
「別人の夫とは??」
興味津々と読み始めましたけど、
途中の現代の社会問題が次々と提示されて、
芥川龍之介作品が出てきたり、
最後にはアンナ・カレーニナが出てきて、
なかなか
「別人の夫とは??」にたどり着けず、
ちょっとイライラ⚡⚡しました。
社会問題とは、
無国籍問題
戸籍の売買問題
反韓感情
ヘイトスピーチ
東北大震災被災者
ホームレス問題
死刑廃止問題
犯罪の被害者加害者と加害者の家族
等々
重たい問題を突き付けられて
最後に真実に
ようやくたどり着くのです。
原作はこういう感じですが、
映画はもう終わったようですが、
Videoが販売されてるので、
TSUTAYAで、借りたいと思います。
多分、Videoの方が、端的に整理されていると思います。
私が最も気に入った部分は
「愛し直す」という言葉でした。
長い年月を重ねた夫婦は、意識せずとも、
相手を「愛し直し」てこそ、こんにちがあると思いました。
また、短い年月であっても、
相手の出自や生育環境を初めて知った時にそれでも「愛し直し」てこそ、
次の深い愛を育む土壌になるのでないかな。
きっとそうだと思う。
思いたい。
深く共感した部分でした。
⭐⭐⭐⭐
